口腔外科について

私たちの口は、毎日の食事が入ってくる入口であり、全身の一部として外界に触れるきわめて繊細な器官でもあります。

口腔外科は「お口の中」「お口の周辺」を専門的に取り扱うところで、親知らずなどの通常とは異なる抜歯、外傷、お口の中の腫瘍や顎関節症などの治療を行います。

守山市のハル歯科院医院の院長は、当院の開院前に口腔外科を得意とする歯科医院で勤務をしておりましたので、患者様の状況を的確に判断することができます。

お口の中から全身の病気を発見したり、また歯周病や口内炎に見えたものが実は口腔ガンだったということもあります。
歯だけでなくお口の中全体も、定期的にチェックすることが必要です。

親知らず、埋伏歯

親知らず、埋伏歯

親知らずは口腔内の奥、前歯から数えて8番目に生えてくる永久歯です。しかし、現代人は顎の骨が小さい方が多く、親知らずがまっすぐに生えないケースが増えています。すると、ほかの歯にも影響を及ぼし、「根っこの部分が曲がる」「横に倒れ込む」「歯肉の内部に潜り込む」といった形になってしまうことが多々あります。

また、親知らずが歯茎から覗いていれば、抜歯はスムーズに行えることがほとんどですが、歯茎の中に埋まっていて歯が覗いてない場合などは抜歯が困難になることもあります。

当院では、そのような歯茎に埋まっている親知らずは歯科用CTで撮影を行い、3次元的に状態を確認。近くにある大切な血管や神経を傷つけることなく、安全に抜歯することができます。

小帯(しょうたい)切除

唇や舌のひだの部分を小帯と呼んでいますが、その位置や形に異常があって気になる方、お悩みになっている方もいらっしゃいます。人によっては活舌が悪くなったり、歯並びに影響が出たりするようなこともあります。そういった場合、麻酔をしてレーザーで切除する手術(小帯切除)を行います。気になる方はご相談ください。

顎関節症

顎関節症

口を開けると痛い、口が開きにくい、顎の関節から音が鳴る。 これらの症状をあわせて顎関節症と呼びます。 そのままにしていると、肩こりや頭痛といった全身の症状に発展したり、また口が開かなくなってしまったりする場合もあります。原因は複数あり、以下のようなものが挙げられます。

主に当歯科医院では、顎関節症の治療にマウスピースを使用しております。

マウスピースを使用する
効果

CGF(再生療法)も
行っております

CGF(Concentrated Growth Factors)とは、患者様の血液を採取して、専用の遠心分離器にかけます。
そうすることで、血小板とフィブリンを多数含んだゲル状の層に血液が分かれて、このゲル状の層が「CGF」と呼ばれます。
特徴は、自身の血液から作られたものですので、歯科治療においては、歯肉や骨の再生が促進されるので、傷の治りが早く、また、アレルギーや感染のリスクも非常に少なくなります。
歯周病治療やインプラント治療、抜歯後の骨再生など、さまざまな分野で利用されています。具体的な治療方法は、治療する疾患や欠損部位によって異なりますが、CGFを含ませたメッシュ材料やインプラント周囲の骨再生促進材料として使用することが多いです。

ただし、再生力を促進するため、過剰な再生反応を引き起こすことがあるため、適切な量を使用することが重要です。また、治療の効果には個人差があり、必ずしもすべての患者様に効果があるわけではありません。詳細は、治療を希望する患者様は、歯科医師に相談することが重要です。

歯牙移植

虫歯などで歯が抜けてしまった場所に、ご自身の親知らずや、生えている位置が異常などの理由で使用されていない歯を移植する治療法です。ブリッジのように両隣の歯を削る必要がなく、また義歯やインプラントより違和感が少ないため、自然な歯の機能を生かせるという特徴があります。

一方で、歯周病が進行した状態で抜いたところの骨が失われてしまっている場合には、歯牙移植が困難な場合もあります。歯が抜けてから時間が経つと、抜けた部分の骨が回復していくので、改めて骨を大きく削って移植しなければなりません。加えて、親知らずの形態が合致しないなど、さまざまな条件によって予後が左右されやすいなどの欠点もあります。

再植

怪我や事故などで歯が抜けかかったり、あるいは完全に抜けてしまったりしても、歯を元の位置に戻すと、再び接合することができます。ただし、その際には歯の根の部分にある「歯根膜(しこんまく)」という組織が残っていること、損傷していないこと、そして汚染されていないことが条件となりますので、抜けた歯の取り扱いには注意が必要です。

再植の可能性を残すために、歯が抜けて汚れた状態になっても、決してゴシゴシ拭いたり水で洗ったりしてはいけません。歯を乾燥させないようにして、保存液があればその中に入れておきましょう。保存液がない場合には、牛乳の中に浸しておくとよいでしょう。手近に牛乳もない場合は、軽く汚れをとって口の中に入れておけば歯根膜は変性しません。その状態で、すぐに歯科医院に行ってください。