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日本最古の医学書「医心方」

なってしまうと大変痛い虫歯。
虫歯になんてならなければよいのに・・・と思うお気持ちとてもよく分かります。

ミュータンス菌が原因で虫歯はできます。
ということは、ミュータンス菌がなければ虫歯にはならないということになるのですが、このミュータンス菌、一体どのぐらい昔から存在していたのでしょうか?
その答えは分かりませんが、少なくとも平安時代には存在していたことが分かっています。
「なぜ知っているの???」と思われる方も多いかもしれません。

もちろん私はタイムマシンも持っていませんし、平安時代の人達を見たわけでもありませんが、医心方という平安時代の宮中医官でした丹波康頼という人物が書いたとされる医学書に、虫歯のことが書かれているのです。
おそらく平安時代前も、虫歯は存在していたと考えられますが、この医心方、日本最古の医学書でして、それ以前の日本医学の記録は世の中に残っていませんので分からないというのが実情です。

さてこの医心方にはなんと、「朝と夕に歯を磨けば虫歯にならない」と記されているのです。
これを知ると感動しませんか?
平安時代の医学ですでに、歯磨きをすれば虫歯を予防できることが分かっていて、歯磨きという習慣まであったということになります。

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